講演で求められるもの

明日はあるところで相続に関してのセミナーの講師をする。いままで何回かそれをしているが、相続に限って言えば、ぼくの講演を聴く人のニーズは人それぞれということだ。そのような人々に通り一遍の法律の知識では関心を持ってくださらないであろうことは、ぼくの少ない経験から言っても容易に想像できる。だが、なんという法律のどの辺に相続についての規定があるかについては把握してもらいたいとぼくは思っている。

 

相続に関しては、本屋に行けば多くの書籍が容易に入手できる。インターネットで検索すると実多くの書籍がラインアップされる。その書籍を読めば必要な知識は比較的容易に入手できる。そういう時代にあるからこそぼくらが発信すべき知識や知恵はなんだろうか。法律の字ズラを追うことのみでは駄目なのである。字ズラを追ってもそれが意味のないことであるとぼくは言わない。意味はある。講演をする立場であるぼくには、そのこと以上の意義が問われるのである。