手紙
拝啓
お葉書有難うございます。
最近、考えていることは、
歳を重ねるにつれ、
今まで生きてこられたことに対し
お返しをする役目が、
あるのではないかということです。
特定の誰かに対して、というわけではなく。
このあたりは、うまく言えないのですが。
折り返し点を過ぎると、
自分や自分の家族だけではなく
社会というか、世間というか、
それらを包み込むこの世界
とも言うべき何か、です。
具体的に何かをするという
確固たるプランがあるということではありません。
そういう気持ちがあれば
きっと、役目に通じる人生の
扉が見えてくるのではないかということです。
今は、まだ見えていないけれど
もしかしたら、すぐ近くにあるのかもしれません。
敬具